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恋心と色気
この世で一番無粋なのはビニール傘で、
一番美しいのは女性の足首だとよくおっしゃっていたあの方が亡くなった。
85歳だった。
また、毎朝、珈琲を啜りながらPCを開くのが楽しみだともおっしゃっていた。
なぜなら、PCのパスワードがこれまでに好きになった女性の頭文字で構成した
2023年8月8日


『13歳からのアート思考』末永幸歩著 をご存じでしょうか?
『13歳からのアート思考』末永幸歩著 をご存じでしょうか?
このところ、書籍の世界では、「13歳からの・・・」や「〇〇思考」が花盛りですが、こちらの本、予想していた以上に面白い1冊でした。
ちなみにアート思考とは、
1 「自分だけのものの見方」で世界を見つめ、
2
2023年7月13日


無駄ではない無駄
誰でも1日24時間しか持っていませんので、時間を有効に使おうとするとどうしても「無駄を省こう」という方向に考えがちです。
特に仕事においては、「どれだけ少ない時間でどれだけの価値を創出できるか」という効率的思考から逃れることはできませんね。
しかし、世間一般で言われている
2023年6月28日


MALの写真展「存在認知」が終了しました
こちらのブログでご案内した通り、6月10日〜15日、MALの「存在認知/STOROKE」展が【Atelier & Gallery一凛】(鎌倉)で開催。大盛況のうちに終了しましたことをご報告します。
作品に対する思いなど、それは私が語るべきところではないので触れませんが、ギャラリー
2023年6月21日


誇張と抑制
創作者であれば誰でも感じることだと思いますが、創作においては、誇張と抑制のバランスはとても重要です。
あるものを実際のサイズよりも大きく表現することで、その迫力、躍動感、圧倒感を増幅したり、
実際は存在するものをあ
2023年6月1日


不穏な今、だからこそ
米国科学者連盟(FAS)の推計によると2022年時点で世界におよそ1万2000発の核弾頭が存在するそうです。コロナ、戦争、地震と続く世界情勢の中で、「自分はいま、何をなすべきか」を日々考えます。
自分の非力さは十分承知している上で、いきつくところはいつも
2023年2月16日


神様のしわざ
「ピンチをチャンスに変える」というのは、創作の現場でもよくあることで、
たとえばスピルバーグの映画『ジョーズ』の中に、泳いでいる女性を海底から見上げるようなショットがあります。
水面に浮かんでいる女性に向かって、海の底から次第に寄っていくというただそれだけのカットなのですが、
こ
2023年2月1日


手書きのススメ。筆記の音。
仕事のアイディアや、ふと思いついた音楽の曲想など、頭の中で妄想するのはとても楽しいものですが、それを現実化していく作業は「労働」ですので、疲労やストレスが少なからずあります。
妄想から現実化への橋渡しとして、考えたことを「手書き」をするようにしています。
フリーハンドで紙に書
2023年1月11日


限界はいつも、自分自身で決めている
人間はいつも、見聞きした情報から、自分で限界を決めてしまうものです。
「これは難しい」
と誰かがつぶやいた一言を聞いただけで、自分で実際にやりもせず、
勝手に不可能だと思い込んで行動するのを止めてしまいます。
「10000人に1人しか成功しない」
という言葉をテレビや本な
2022年12月14日


人は幸せを贈り合うために生きている
なぜ、人は生きるのか。
人はそれぞれに持って生まれた使命のようなものがあり、それを開花させることが大事だとずっと思ってきました。でも、開花させるとは何か、と考えるとちょっと難しくなります。
例えば、すごく歌の上手い人がいたとしましょう。その人が歌手としてプロデビューしたら才能
2022年12月7日


自由は不自由
ルールや決まり事があったほうが、自由に動けると思っています。
障害となるものをすべて取り払ってしまうと、逆に何もできなくなってしまいます。
たとえば、音楽には小節というものがあって、無限の時間が、ある一定の決められた長さによって区切られます。
その「時間に付けた目盛」の上で、
2022年11月23日


意図は見えなければ、見えないほどいい
我々がつくる「FACE」は、できるだけ、「画面に映る人」と「それを見る人」が直接会話をしているようなものになればいい、と考えている。
作り手が主人公にならないこと。我々の存在が感じられなければないほど、いい動画になっている、と思っている。すくなくとも私は。
でも、それこそ
2022年11月16日


美しさを感じるスキル
美しさには人生を豊かにする力があります。
書物や音楽、絵画の中に存在する美しさ。
道端に咲いている花から溢れ出す美しさ。
美しいものは、地球上のあちこちにたくさんあるのに、
豊かな人生を過ごしている人はそれほど多くいません。
これは、美しいものを美しいと感じることが、
ある
2022年10月20日


憂いあるものこそ、美しい
憂いあるものこそ、美しい。
へこんだもの、
削られたところ、
負ってしまった傷、
そんなものからしか
薫り立たないものがある。
ときにそれは、強烈な色香となり
だれかの心を絡め取るようにして
離さなくなる。
歳を重ねるごとに
くたびれ、みすぼらしくなるか、
色
2022年10月13日


痛みは自分の存在をより明確にし、それを過ぎれば、表現者としての感覚は更に鋭く敏感になる。
表現者として、ひとつのカテゴリーに身を置き数十年続けていると、そのカテゴリーにおいての成長のスピードが緩やかになったり、停滞する様な感覚に陥る時期があります。
ここで意識することは、そのカテゴリーの中だけで成長しようとするのではなく、自分の人生の全て、日々の大小含めた出来事をど
2022年10月6日


アートは「比率」である
アートは「比率」であると思っています。
赤に対する黒の比率。
ドに対するラの比率。
静に対する動の比率。
そして、その比率は、時代や場所によって変化します。
的確な比率を見つけ出し、
寸分の狂いもなく表現に投影するのがアーティストの仕事です。
100%の善よりも、1%の悪
2022年8月11日


矜持を持って小難しくありたい。
随分前のことですが、ある大手出版社の役員の方と喧嘩をしました。東京駅のど真ん中で「てめぇ、偉そうなこと言うな!」と怒鳴られました。あっ、電話越しで、です(笑)。
ことの発端は、私が構成・編集を担当していた書籍の装幀を決める段階で、意見が大きく分かれたのです。
私はその作品に対
2022年8月4日


芸術の共有について
僕は、古本屋で買った古本に赤鉛筆で引かれた線を発見したり、ページの端が折ってあったりするのを見つけると、とても嬉しくなります。それは、その本の前の持ち主が、自らの心の動きによって付けた「しるし」であり、それを発見することで、その作品をその人と共有しているような不思議な安らぎを味わ
2022年7月21日


スポットを当てたい人
月に1度、東京永田町にある日枝神社にお詣りをするようになって10年が過ぎました。
そのとき、いつも山王橋側からエスカレーターのお世話になり、社殿に向かうのですが、いつ行っても、そのエスカレーターがピカピカなことに密かに感動していました。屋根のエスカレーター(しかも、とっても長い)
2022年7月14日


ヒット手法と反対のものをつくる。
書籍のヒット企画を考えるときに必要だと言われる4要素がある。
1 オリジナリティ(独自性)
2 明快(わかりやすさ)
3 極端(目新しさ)
4 癒着(ファン、SNSのフォロワーなど)
この要素に、この本はどんな人のどんな手助けになるか、を考えながら企画を作っていくのだが、書籍に限
2022年6月23日
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